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チーミング

チーミング機能とは

チーミングには、大きくわけて次に示す 3 つの機能があります。


  • フォールトトレランス (Fault tolerance)
    アダプター部分の冗長化を実現する機能です。
    アダプターをプライマリー (稼動) とセカンダリー (待機) の 2 種類に設定したうえで、プライマリー・アダプターが他のネットワークとの通信を行います。アダプター自体やLANケーブル、接続されたポートなどにおいて障害が発生し、通信ができない状態になったときに、セカンダリー側のアダプターがそれまでのプライマリー側の設定を引き継いで動作します。


    注意: この機能はサーバーのネットワークの接続を確保するためのもので、スイッチのフォールトトレランスのために設計されてはいません。


  • リンク・アグリゲーション (Link Aggregation)
    複数のリンクを使用することにより、全体としての帯域幅を増加させる機能です。
    送信または受信などの際、複数のアダプターがそれぞれ別々のネットワーク機器との通信に当たります。一つの通信相手に対しての速度が向上することはありませんが、通信に使用するリンクの数が増加しますので、クライアント - サーバー間の通信など、複数の通信 (1 : n) を同時に必要とするケースなどで有効となります。


  • ロード・バランシング (Load Balancing)
    送信の負荷を分散する機能です。
    ANS ドライバーに組み込まれた調整エージェントによって、サーバーからのトラフィックを分析し、宛先アドレスによりアグリゲートされたアダプター群に振り分けます。

    制限事項: リンク・アグリゲーション / ロード・バランシング機能は、サーバー - クライアントのような 1 : n の関係にある通信の帯域を広げるための機能です。

    アドバンスド・ネットワーキング・サービス (ANS) の仕様により、1 つのセッションを複数の物理アダプターに振り分けません。そのため、サーバー間接続のような、1 : 1 の関係にある通信については、帯域を広げることはできませんので、ご使用の際はご注意ください (通信速度を向上させる機能ではありません)。

Linuxではbondingモジュールを使用し、実現するのでボンディングと呼ばれる。

Windowsでは、teaming(チーミング)と言われる。