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仮想化

サーバー仮想化のメリット

更新日:2009/12/14

ハードウェア(サーバー)の削除が可能

  省電力・省スペース・ハードウェア管理コストの削減

 

標準化と可搬性の確保

  迅速なプロビジョニング

  HA・DRにも柔軟に対応

 

省電力・低発熱

  元気代削減(冷房代も含む)

  CO2排出量の抑制

 

仮想化一般的になってきました。

仮想化の根本は、「低パフォーマンスなサーバーを、現在の高パフォーマンスなサーバーで動作させるにはもったいない」からきているかと思います。

「もったいない」は最もだが、実はコスト的にはさほど安くはならないことが多いです(ケースバイケースです)。

コスト的なメリットが出るのは、省電力くらいでしょう。

ハードウェアの数が減りハードウェア保守費が減れば、逆にソフトウェアの費用が増え保守費も増えます。

ハードウェアの数は減りますが、より高価なハードウェアが必要となります。

 

「コストが削減できる」よりも、仮想化ならではのメリット「標準化と可搬性」をとり導入を検討した方がよいかと思います

 

 

「アプリケーションの同居」ではなく「仮想化」が選ばれる理由

更新日:2009/7/7

なぜ、仮想化を選択するのか?

仮想化と同等に「アプリケーションの同居」という選択肢があるはずだが

なぜ、この選択肢を選ばないのか?

 

それは、以下の不安を解消するため。

 

・オープン化路線よりOSが安定仮想するかどうか不安。

・セキュリティーが不安。

・管理が煩雑になるのが不安。

・すべてのリソースが管理できないのが不安。

 

そのほか、オープン化で伝統的な1アプリケーションに対し1OS概念の影響。

 

それらの不安や概念のため「アプリケーションの同居」は選ばれず、仮想化を選定する方向に向かっている。

 

仮想化ソフトウェアを選択

更新日:2009/12/14

代表的な仮想化ソフトウェアの選定理由はだいたい以下のようになります

 

VMware ESX

過去の実績を極力重視

ライセンスコストは考慮しない

 

Hyper-V

Windows 利用が中心

OSの標準機能である

 

XenSource

Linux利用もある

技術力がありオープンソースもアクティブに取り入れている

 

無難にいくなら現時点ではVMware。

しかし、Hyper-V2.0 も現時点では捨てがたい。捨てがたい理由としてはやはり、Windowsのシェアはかなりなもので、さらにそのWindows標準機能であるという点です。

基本機能の差

更新日:2009/12/14

基本的機能の差はあまりない。決定的名自害は仮想OSのサポートのみ。

拡張機能は、VMwareの方が多いが、使うかどうかは別。

 

項目 機能 Vmwre ESX4 Hyper-V2.0
仮想OS Windows あり あり
  その他 Linux, x86Solaris他 SUSE, RHEL(予定)
CPU コア割り当て数 4コア、8コア(Enterprise Plus) WinSvr2008 4コア
WinSvr2003 2コア
WinSvr2000 1コア
  アフィニティ あり なし
  コアパーキング なし あり
メモリ オーバーコミット あり なし
ネットワーク 帯域制御 あり なし

 

(補足)

 

アフィニティ・・・仮想OSを特定CPUコアに関連付けする機能(CPUコアの占有に近いイメージ)

 

コアパーキング・・・CPUコアを分散させて使うのではなく、動作させるCPUコア数を極力少なくさせて空いているCPUコアを停止(パーキング)させて省電力をはかる機能

 

オーバーコミット・・・物理としての合計量を超えた設計を可能とする。たとえば物理メモリ10GBのVMwareESX上で、合計15GBの仮想OSを動作させる設計が可能。

 

 

 

仮想化の弱点

仮想化の根本は、「低パフォーマンスなサーバーを、現在の高パフォーマンスなサーバーで動作させるにはもったいない」になるかと思います。

この低パフォーマンスなサーバーを取り違えてしまいますと仮想化に失敗してしまう可能性があります。

 

マイクロソフトのHyper-Vは、Windows Server 2008 R2標準ですので最悪、1Hyper-Vサーバーに1仮想マシンにする手もありますが、やはり仮想化というレイヤーが入る限り多少のオーバーヘッドは存在するかと思います。

しかし、そう考えますとHyper-Vを選定した場合は、それほどの痛手はないのかも知れません。

 

仮想化の弱点、それはやはりディスクI/O部分ネックだと思います。

数あるハードウェアの進歩の中でディスクの性能部分の進歩はとても遅いです。(ディスク容量ではないです)。

データベースのようなI/Oが多いものは、仮想化に向かない(ディスクI/Oネックになり易い)とされています。

(改善技術として、新たなストレージデバイスSSD(シリコンドライブ)が登場し始めましたが、まだまだ高価です。)